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二胡との日常

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ある日

乗り込んだ地下鉄が走りだしてすぐ、真後ろにいたサラリーマン風の男性の声が耳に入ってきました。

声の一つはまあまあのおじさん。
もう一つはまあまあの若者。

おじさん「やっぱりなあ、子供の責任は二十歳までだよ」
わかもの「そうですかね~」
「うちなんてさ、三人いて、二人は独立してるけど・・もう一人はすねっかじりだよ」
「そうなんですか?」
「そうそう。音楽やらせたのがな~・・」

ここでちょっと私の耳がぴくり。

「音楽?娘さんですか?」
「そうそう。娘。バイト程度に働いてな~
んでな~いいのかわるいのか・・・おれみたいな年金暮らしでも娘一人くらいは養えちゃうんだよな。それが娘にとっていいことなのかなぁ~」

おじさんちょっとしんみり。

「娘さん何されてるんすか?」
「チェロなんだよ。あんまり聴かないだろ、チェロなんて」

いやいや、私は大好きですよ、チェロ。
と心の中でつぶやく。

「このあいだもな、どっかのホール借りてな、十人くらいチェロばっかりでやって」

そこでおじさん一息ついて


「それがな~すごくよかったんだよ、おもしろかった」


そこで電車は終点につき、人波と雑踏の中におじさん達の会話はまぎれていきました。
なんだか私は胸があったかくなってなぜだか、早く家に帰ろう、と思いました。
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